
|
が計測されている。
d)波浪変動圧に関して船級協会のルール規定値との比較を行い、計測値の分布が比較的良い一致を示していることを確認した。
(4)荷重・応力計算法の検証
a)ストリップ法による船体運動、波浪変動圧、縦強度および横強度部材の構造応答の長短期予測計算値と計測結果との比較から次のことが分かった。
・船体運動、加速度の短期予測計算値は、計測値と比較的良い一致を示す。
・波高について、波高計、目視観測および波浪推算による値を用いて比較したが、波高計による計測結果を用いて整理した結果が最も良い一致を示していることから、本研究部会で採用した波高計による計測および波浪解析法が妥当であったことが確認できた。
・波浪変動圧の計算値については、非線形影響の大きい喫水線付近で計測値と差異が見られる。
・縦通部材の応力の計算値は、計測値と比較的良い一致を示している。
・横部材の応力については、一部の部材に計算値と計測値との間に差異が見られる。波浪変動圧の計算値が計測値と比較的良い一致を示している船底部でもいくらか差異が見られる。
・一部の部材で応力の計算値の分布傾向に差異がみられる。この原因として、横部材の構造応答は、自船の発散波、反射波の影響を受けやすい船体近くの波浪が関与していることが考えられる。また、FEM解析モデルやコンテナ、グレン荷重などの作用方法についても検討の余地がある。
・長期予測計算は、波浪発現頻度分布としてS&O財団発行のものおよび実船計測で得られたものを用いて実施したが、実船計測に基づく計算結果が計測値と良い一致を示している。
・船体運動、応力の長期予測の計測値は計測値を上回っており、現状の設計が妥当であることが確認できた。
・離散化手法に基づく計算手法が設計で採用可能な精度を有していることが確認できたことから船体構造設計の信頼性向上が図れる。
b)離散化手法に基づく荷重・応力の計算法とは別に相関係数による方法を提案し、次に示すようにその提案の有用性を確認した。
・相関係数について、各応力の短期計測データの時系列データから計算する方法、標準偏差から計算する方法を比較し両者が良い一致を示すことから、標準偏差を用いる方法が計測結果の記憶領域を少なくするという優位性を持つ。
・短期波浪中の相関係数の理論値は計測値と良く一致した。
・短期分布と長期分布の相関係数の関係についての検討から、長期予測における荷重間の相関係数は主成分の応力の応答関数が最大になる時の他成分の位相差で近似できることを明らかにした。これは、長期分布の相関係数が遭遇海象の統計的性質にも影響されないことを意味している。
c)波浪変動圧の計算法について、a)とは異なる手法を用いて検証を行い、実船計測データとストリップ法による計算値との間に大きな差異が認められないことを確認した。
・計測された船体運動から波スペクトルを近似的に推定し、波浪変動圧のスペクトルを線形重ね合わせから求め、これを計測された波浪変動圧のスペクトルならびに標準偏差と比較する方法。
・運動加速度と波浪変動圧の時系列計測結果を用いて、これら時系列間のクロススペクトルを求め、計算結果と比較する方法。
・実船計測された運動や波浪変動圧の時系列データから波浪変動圧の断面分布を求め、これを計算値と比較する
前ページ 目次へ 次ページ
|

|